I. 米国のNPについて a) NPとは

Nurse Practitioner (ナースプラクティショナー)は、「診療看護師」「開業看護師」などと訳されている。
アメリカには、医師以外にも高度の技術を持ち、独立して患者を診ることのできる医療職があり、non-physician clinician, 又はmid-level provider などと呼ばれている。この範疇にはNP,助産師、PA、麻酔看護師が含まれる。

以下は、aanp.orgから引用して個人的に訳したものである。

NPの定義とは:
NPは、プライマリーケアもしくは専門的な医療を外来、病院、または介護ホームで提供する。また、有資格者であり、独立した医療提供者である。NPとは、高度な教育と診断能力を培った看護師であり、健康促進と治療を様々な人々に提供する。修士号、Post-Masters (修士号の後で更に勉強するプログラム)、または博士号が、NPとして働き始めるにあたって最低必要な学位である。(AANP, 2006)

NPの仕事内容は:
全身の診療を行う
健康促進を行う
急性の病気や慢性病などの診断を行う
血液や放射線検査を薦め、結果に判断を下す
薬を処方する(レベルII-V)
薬のサンプルを受け取ったり、提供したりする
必要に応じて医者やほかの医療提供者に紹介する
(AANP, 2006)

日本で人に説明する時は、「要するに、町のかかりつけ医者みたいなものですよ。」と言うこともある。手術はしない(small procedures - biopsy, abcess incision and drainage, suturesはできる)が、基本的にそれ以外はそのためのトレーニングを受けたNPならなんでもできる。
(しかし、州によって大分違うことはある)

ただしMD(医師)やPAと大きく違うのは、看護哲学に根ざしているということである。
患者と、患者の家族に教育を提供する
患者が自分のケアができるようにする
健康を維持し、病気を予防する
安全な暮らしや生活環境を促進する 
医療システムへのエントリーを助ける
(AANP, 2007)

とは言っても、クリニックで忙殺されれば看護哲学の通りやるのは時間的に難しく、「薬処方してはい、next patient!!」みたいな状態になることもあるが、時間があれば、薬の処方や診察に加えてお年寄りだったら家の中で転倒防止について話したり、女性だったらDVについていちいちスクリーンしたりする。

こうやって時間をかけて話をしたせいで、患者さんの大問題を発見したりすることは、実はとても多い。(実は、薬代が高いので一日おきにしか飲んでなかった。三分の一の値段の、似ているジェネリックの薬に代えることで解決した、など)

先週、そういったことがあって、患者さんに「今まで誰もそんなことを聞いてくれなかった。あなたは、神のくれた贈り物だ」と言われた。 そういう時には、看護(NP?)哲学を誇りに思う。

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