処女の子宮頚ガン検査

アメリカでは数年前にガイドラインが変わって、若い人は子宮頚に異常なcytologyが見つかっても、revert back to normalする率が高いので、余分な身体の痛み(colposcopyのことですね)や心の痛み(みなさんかなりショックを受けますから)を減らそうということで、21才以下の女性ならPap smearをしなくてもいいことになった。(前は、18才からだったと思う)

でももちろん、21才より前に性行為のあた場合は、3年してからPap smearを始める。


ただし、性病検査や、ピル処方などは、Pap smearと別物にちゃんとする。

「うちの子、ボーイフレンドができて、最近初めてセックスしたって言うんで」と、親が連れてくる場合は、Pap smearはしなくても、カウンセリングや性病検査などはみっちりしたりする、ということだ。

ちなみに、避妊ピルの処方には内診は必要ないのだー(これは前からそうだけど)。

で、問題は、21才以上で処女の人。アメリカでは女性は必ず年に1回婦人科検診を受けなきゃだめだよ!!!!って風潮がすごく広まっているので、健康でも、処女でも、「Annual GYN examを」とやってくることがある。

(もちろん、とてもいいことではあるけれど。友達で子宮頚ガン検査を受けていない人なんて一人もいないし、そういう話も普通に出る。でも日本だとまだまだ広まっていないという。)

ガイドラインによれば、(少なくとも私が去年言ったConferenceの時点では)21才以上ならば、いわゆる「intercourse」の性行為でなくても、ペッティングや性暴力でHPVに感染している可能性を考え、pap smearを始めることになっていた。
でも、実際処女の人に内診をするのは、向こうも痛いしこっちも意味もなく痛みを起こしていると思うの辛い。いくら小さいspeculumを挿入しても痛いのは痛いのだ。

だから私は、そういう時はhistoryをじっくり取って、本当にHPVにかかっているリスクが少なそうだったら内診をしないことを勧めている。もちろん、最後は本人の希望だけれど。

ガイドライン的に正しいことをすることが、患者さんにとって一番いいことではないことも多いんだよね。

一筋縄にはいかないね!

ちなみに日本では、婦人科検診は何才からって決まっていますか?

Comments

Unknown

公費による子宮がん検診は20歳からです。でも実際検診を受けている人は、20%くらいにすぎません。10代前半や半ばでセックスを始めているひとにとっては20歳って遅いし、逆に20歳でもセックス歴のない人にはPap smear はあまり意味がないので、もうすこし実態に応じた指針があるといいんですけど。

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