産婦人科NP:避妊だけじゃない診察

内容充実のNPブログでおなじみの小芋さんから、診察内容についての投稿をいただきました。
多くの女性の医療機関への唯一のい窓口となっている産婦人科ならではの内容ですね。
(アメリカでは、普段医師にはかからなくても婦人科健診だけは一年に一回行く、ということが非常に多い。健診はティーンエイジャーか20代前半から来ることが多い。)

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以下、小芋さん。

1)Title(専門) 

Women's Health Nurse Practitioner

2)勤務場所

産婦人科クリニック(NP2名。医師は3週間に1度のみ。)

3)できることの例 
こまかく書いてみます。

1年に1度の女性健診(子宮頸がん検査、乳房の診察、必要時マンモグラムや超音波検査のオーダー含む)
妊婦健診(血液検査、NST, 超音波検査のオーダーを含む)
産後6週間時の健診
避妊方法の相談
避妊薬(ピル、膣内挿入型リング、パッチ、注射)の処方
子宮内避妊具(IUD)の挿入・抜去
インプラノン(上腕挿入型避妊具)の挿入・抜去
性感染症の検査(主にクラミジア、淋菌、梅毒、HIV) ・性感染症の予防教育
細菌性膣炎、膣カンジダ症、トリコモナス膣炎の診断と治療(自分で顕微鏡を見て診断する)
尖形コンジローマ、クラミジア感染症、淋菌感染症の治療
禁煙支援(ニコチン置換療法のための薬の処方を含む)
子宮内膜生検
血液検査のオーダー(多いのは、コレステロール、甲状腺刺激ホルモン、血算、糖負荷試験)
月経異常の診断と治療(PMS、月経過多、無月経、など)
膀胱炎の診断と治療
頭痛の診断ーーすごく頻度が高い。避妊法の選択の上でも重要な項目。
更年期前後の相談
ホルモン補充療法
尿漏れ・性器脱・膀胱脱などの予防教育

4)先週見たので多かった患者さんは。。。(思いつくまま)

年に一回の女性健診の予約だったけれど、実は妊娠初期(中期・後期もあった)でもありました、という患者さんが続きました。そういうときは、女性健診 兼 妊婦健診 みたいな感じになります 。

ピルやIUDなどの避妊薬は、避妊の目的ではなく、月経過多や月経不順などの対策として使うことも多いです。

5)患者さんの年齢

月経が始まって間もないころから80歳代まで。15歳くらいから45歳くらいが最も多い。10代の妊婦さんも多いです。性感染症の検査・予防教育・治療に関しては、男性の患者さんも日に3-4人はみえます。

6)こんなケースは、医師と相談するか、協力するという例

出産時は提携医のいる病院に行って頂く。
切迫流産、切迫早産が疑われる場合ーー提携医のいる病院に行っていただく
妊娠高血圧症候群が疑われる場合ーー状況に応じて、提携医に相談。
予期しない妊娠をして、これからどうするか迷っている患者さんーーーカウンセラーを紹介
DV・児童虐待ーーー関連機関を紹介(場合によっては報告義務あり)
一般女性健診で見つかった、血圧の上昇、心雑などーープライマリケア医に行って頂く
異常なほくろーー皮膚科をすすめる
繰り返す膀胱炎ーープライマリケア医に行って頂く
子宮筋腫の治療として手術を考える場合ーー産婦人科医を紹介
不妊治療ーー医療機関を紹介



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