救急診療部で働くPAの毎日


ジョージア州でPAとして活躍するノール玲子さんから、メールをいただきました。
救急診療部 で働くPA の毎日について書いていただきました!

仕事場の写真も送っていただきました。
青のScrub(スクラブ、という。病院で着る服)はノールさんです。 黄色のScrubを着ているのは NPのラネー ウィリアムスさん。 


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(以下、ノールさん)

はじめに

私は結婚してアメリカに来ました。アメリカもさやかさんと同じくらいで 19年です。 PAになって3年目、卒業後から ER (救急診療部)に勤務しています。

PAになった経緯

医師ではなく PAを選んだ理由は、 個人的ですが、 子供が2人いる事と主人の前の仕事は 転勤が2年半ごとで、 医大に行く事は、 転勤の為に 難しい事、そして、やっぱり、日本にPA・NPがなく、それを 日本に紹介したい、できれば、日本でのPAのプログラムを作るお手伝いしたい。 こういった理由からでした。

最初に EMT(Emergency Medical Technician、救急隊員) として 3年間 レスキューをやっていました。その後、主人の転勤で沖縄に行き、そこにある軍病院のERでEMTとしてボランティアを3年やった後、 Univeristy of West Georgia(西ジョージア大学)から 生物学の学士で卒業しました。 その大学の時に PA学校の受験前の必須科目は取っていたので、 GRE(全国統一大学院入学試験)を受け、 その後、 Alderson-Broaddus College(アルダーソンブローダス大学)を受け、3年間のMasters Of Physician Assistant (PA修士号)を終えました。 
アルダーソンブローダス大学 のPA プログラムは 1年目は 基本的な Gross anatomy (解剖学), medical physiologyなど。2年目は 専門科、(外科、小児科、救急医療など)とクリニカル(臨床トレーニング)の半分半分。3年目は Clinical rotation(臨床のローテーション)でした。 
その後、国家試験。州のライセンスの申請。 
卒業後から、Hospital previlege(病院で働いていいという許可)がおり、仕事に入るまで、約3ヶ月かかりました。

救急診療部 で働くPA の毎日

ER(救急診療部)の仕事は、12時間勤務で 朝勤、夜勤、Fast Track(軽症者コース)すべてこなします。

まず 軽症者コース、Fast Track(うちの病院は Express Careと呼んでいます)の事 お話しますね。 Fast Trackは PAかNPの一人で 12時間勤務です。 ERの端っこにあるのですが、8ベッドで、診る患者は 切開排膿とその再チェック、簡単な 裂傷, 風邪、気管支炎、簡単な骨折、歯の痛みなど簡単なものは全部 来ます。(たまに トリアージナースの間違いで えええ?!と思うような患者も 来ますが・・・・(笑))。

多いときは 40人以上診ます。 もし、医師のケアが必要となったら、EMの医師(救急医)に ケースプレゼンテーションに行って、患者を受け渡しするか、医者とCollaboration(協力)しながら、その患者をケアします。

 また Main ER(メインの救急救命室)の方は 27ベッドで、 腹痛、肺炎、トラウマ、 敗血症 などなど、いろんな患者さんを 診ます。うちの病院は PA/NPフレンドリー で PA/NPがかなり自律しています。 入院が必要になった患者は EMの医師に ”この患者さん、<診断>で 入院させるから”と言うと ”あ、そう”って それくらいなもんですが、医師には 頼んで、少しだけでも、その患者さんの部屋へ、 顔を出してもらうようにします。 そして 自分達が、患者のプライマリケア医か病院医と話し、Admission order(入院時の指示)も自分で書いて、EM医師に 見てもらって、Co-sign(隣にサインをすること)してもらいます。
 
 また 自分達の能力以上とみなした患者は、 医師と話して、受け渡しするか協力 しますし、 4ヶ月以下の赤ちゃん、胸痛、心筋梗塞、脳梗塞、心停止 は 医師が診ます。 Main ERの方は、随時、医師2人にPAもしくはNP1人の計3人 ですが、明け方3時から 医師とNP/PAの2人きりになるので、 心停止やトラウマの患者さんが 同時に 二人以上来る場合は、Hospitalist(病院医)の先生かTrauma surgeon(外科医)が来るまで、自分達がケアします。
 私が仕事をしている先生達は、PA/NPのことをよくわかってらっしゃる方が多く、PA・NPとして仕事するには いい場所です。
 
勤務状況

ER勤務は 週に何日と言うのは、まちまちで、12時間勤務で、1ヶ月で、13-15日仕事です。 最高で 4日連続勤務ですね。4日目は かなりへばってます。体力かなり使います。

無給残業ということは ないですね。 うちの会社は 仕事した分 お給料でます。(ERと契約しているNP/PA に優しい会社です)。

(緒方注:ノールさんは、病院で働くのでなく、病院が使っているNP/PA派遣会社からお給料をもらっているようです。このような雇用形態は、看護師でも、NPでも多いです。医師では比較的少ないと思いますが。)

PAとして やりがいを感じること

医者と違い、 できるだけ、簡単な患者を診るので、患者さん、家族との時間が 医者よりも、少しだけ、長く過ごせます。 その分、患者さんは 喜ぶし、PA/NPに 診てもらっても、満足なさってるみたいですね。 その時に、”話聞いてくれて、ありがとう。 あなたが 私の先生で、診てくれてよかった。” この一言聞くと、1日中 笑顔になれます。

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(以下、緒方)
最後のやりがいについては、全く同感です!

PAの仕事などについて、ノールさんへの質問などがある方は、 teamiryou@mail.goo.ne.jp までメールしてください。

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Comments

はじめまして!

ノールさんが被災地入りされた記事を読み、感動して検索したところあなたのブログにたどりつきました。
私もNP/PA賛同者のひとりです!
私はNPと実際に仕事をしたことは少ないのですが、ERの医師をしている関係上PAとはしょっちゅう接しています。
今後ともよろしくお願いいたします。

Re: はじめまして!

こちらこそはじめまして!
コメントありがとうございます。アメリカのERで働いていらっしゃるのですか?
ノール玲子さんに伝えておきますね!
ぜひ、http://www.teamiryou.com/ も読んでみてください。
日本でのNP/PA movementは賛否両論ありつつ、色々広がっています。
良ければhttp://www.teamiryou.com/ の「お問い合わせ」から、個人メールをください。
よろしくお願いします。

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