NPは2015年までに博士号になる?!

Doctor of nursing practice(DNP)=看護臨床博士号

5年ほど前に登場したばかりのDNPですが、2015年までには、全てのNPになる人はDNPを取らなければいけないと、看護学校協会は宣言しています。

要するに、DNPがNPになるための「最低学位」となるわけです。

取ってない人は、"they will be grandfathered-inn" 
要するに、取ってなくてもNPとして全く問題なくNPとして続けられます。

NP学校ランキング一位のワシントン大学院ではすでにNPコースは博士号で、修士号のコースはなくなりました。これを真似する学校がどんどん出てくる模様です。

DNPプログラムの多くは1-2年くらいで、授業と、現在働いている場所での労働を「実習」として、研究も入れたものが多いようです。

また、アメリカではacademicな博士号の多くは学費がただで生活費が支給されますが、 academic でなくprofessional学位なので、かなり高い学費は当然自己負担です。

現在、DNPを持つNPは1%以下。

DNPに関しては議論が未だに多くあり、反対派も依然として存在しつづけています。

反対派の意見:
ドクターなんとか、って呼ばれてもNPだなんて、患者がますます混乱する。
博士号を取るとNPの給料自体が上がり、医師もNPも雇うことのできない貧しい診療所などが出てくるかもしれない。本来のNPは、医師のいない、行きたがらないところで活躍することが多いので、それを変えるべきではない。
NP博士号の教育内容は定まっておらず、学べることが少ないのではないか。

賛成派の意見:
NPは、医療と違う、心身一体的な治療を施すが、それは医療とアプローチが違うだけで、高度な知識などが必要なのは同じである。だからNPは医師と同じくらいの期間の教育が必要だ。
NPの地位と給料が上がる。
現在の医療の進歩と複雑化において、NPの教育も格段にランクアップする必要がある。


ウィキピディアの説明(英語)



ちなみに、アメリカでは、薬学、理学療法など、多岐の医療分野において「Degree Creep」(最低取得学位がそろそろと上がっていく現象)が起こっていて、薬学などでは数年前から博士号が薬剤師の最低学位です。(ちなみに、大学を出てから、7年間の薬剤博士号を取ります。医師と違って、レジデンシーがない分、7年分学費を払うのが大変だと聞きました。)

私はちなみにDNP反派ですが、「今のうちに取っておいた方がいいよ!!!」ともよく言われます。そういうものなのかしら。時代の流れって。でも納得できていません。患者の混乱が一番心配です。

ちなみに、多くの学校で、DNPは修士号を持つ看護師なら取れます。要するに、NPでなくても、専門看護師(CNS)でもcommunity health nurseでも、自分の臨床内容に合わせてカリキュラムを組めるところが多いようです。

最低学位と言っているのはNPだけなので、NPを中心に論議が交わされることが多いですが。

参考までに、ワシントン大学修士保持者むけのDNPのサイト



チーム医療維新トップページ

Comments

Unknown

こんにちは。
DNPに関しては、おっしゃる通り賛否両論いろいろありますよね。
私もローンがあと600万円近く残っているし(涙)、DNPに納得できていないところもあり、次に勉強したいのはPublic Health(ヘルスマネジメント、のような)だと思っているので、DNPに進学する予定は今のところありません。ちなみに、DNPを持っているNPは平均給与が年間1000ドル高いそうですよ。博士号を糧にしてネゴシエートするからでしょうね。でも1000ドルだけ?私は意外と違わないんだなーと感じました。
でも、これからはDNPは主流になってくるし、難しいところですよね。
訴訟の数についてはおっしゃる通り、NPの方が医師より低いそうですね。
ただし、専門も違えば、患者の重症度も違う可能性があるので、一概には言えませんが。
お互い守り合っている環境、というのは、同意です。それは医師と看護師でも、同じことではないでしょうか。それがないと、間違った量の薬が投与されたりする悲劇が起こるのでしょう。コミュニケーションが大事というのは、常に言えることでしょうね。

Unknown

ときどきもっと勉強したいな、博士号になるぐらいの研究をしたいな、などと、妄想なるものをおこすことがある私です。祖母は法学の領域でたしか54歳で博士号をとったひとなので、家族からはまだあと、12年以上あるじゃないなどど、冗談とはとれない冗談を聞かされています。なにかを追求したいのはNPによくある事なので,こどもが大きくなって暇ができたら、なんて非現実的な言い訳をいまはしています。で、DNPをするつもりはいまはありません。いまだに修士の学費のローンもまだ残っているのですから。利子がひくかったので、家のローンはどんどん返しても学費のローンは急いでいないからです。
DNPの問題はPHDだと研究などのグラントをとったりして学部に貢献できますが、DNPは違います。Dがあるからといって、誰が突然其れに見あった給料を私たちにオファーしてくれる余裕がいまあるでしょうか?
さらにそれだけ教育機関が長くなり、そんなに長いんだったらNPじゃなくてPAにしようとか、そんなにながいんだったら医学部言っても同じぐらいだ、とかという理由から、質のいい人材がひょっとしたらNPを含めた看護世界から逃げてゆく可能性もあります。さらに、いまの修士レベルの人々で提供されているNPの医療ケアの質がわるいというエビデンスもだれも持っていません。其の逆ならありますが。。。
ピアソンレポートのよると、プライマリーケアの従事の医師数がNPのおよそ 3倍です。つまり、訴訟とかの数もそれでは、医師はNPのおよそ3倍だとすれば医師とにたレベルで満足のいく医療をNPが行なっているということになります。ところがですが、州ごとの訴訟とか、正式に記録された問題のあるケースは医師のほうが 州によっては3倍のところもありますが、多いと7倍の州もあります。医師がいい加減だと言っている訳でもありません。でも、もともと医師よりだめなんじゃないの?と言われながら強く育って来たNP職に携わる私たちは、ひょっとしたら慎重さに特有のセンスを持っているのかもしれません。実は職場でときどき、
ドクターに、えっと、これオーダーしてなかったので書いときましたよー、と言った感じで、フォローしていることもあるので、お互いに守り合っている協力関係だと思っています。

Post a comment

Trackbacks


Use trackback on this entry.