なぜ女性は未だに、キャリアと家族、両方を手中にすることができないか?

Facebook上で、ちょっと評判になっていた記事がある。The Atlanticという雑誌の記事で、"Why women still can't have it all"(リンク)というタイトルだ。

長い記事なので、かいつまんで、最初の部分だけ日本語にして書いてみると:
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なぜ女性は未だに、この新しい時代になってさえも、キャリアと家族を完全に両立させ、両方を成功させることができないか?いや、たまにいても、なぜそれは非常に稀なことなのか?もっと普通であってもいいのではないか?
と、呼びかける、重要な記事である。著者は、アメリカ合衆国国務省の、外交政策部の部長という超エリート。2年間のプリンストン大学からの休職を取って、非常に高いその地位に就いた。女性としてこの仕事に就くのは自分がはじめてだという。

オバマ氏開催の重要なパーティーに出席しながら、学校でトラブルを起こしがちな14歳の息子のことが頭を離れない。2年間が終わってプリンストンにいる家族のもとに帰ると、「あなただけはワシントンDCに残って、大きく貢献しつづけてほしかった」と様々な女性に残念がられた彼女。確かに、ワシントンD.C.に残ればさらにキャリアを伸ばす機会ではあった。しかし、プリンストンに帰るのが「簡単な仕事」な訳ではなく、もちろん、教授として、生徒たちを教え、多くの著書を出し続け、一年に40−50回ほど講演をする、バリバリのキャリアを続けているのである。でも、研究者である夫と二人の息子の比較的近くにいられる。息子たちのそばで、母親としていることができる。

著者は、女性はキャリア/家族と、すべて手に入れられると信じている。でも、今のアメリカのシステムでは、そのためのサポートが不十分であると訴える。多くの女性たちは、「今の時代ならば、頑張れば、両立はできますよ」と単純化されたメッセージを耳にするばかりだ。

今60-70代のアメリカの女性たちは、職場で当たり前のように女性として差別を受け、「男性とまったく同じになること」でしか、自分を証明することができなかった世代だ。逆に、30代の女性たちは、「尊敬できるロールモデルがいない」と訴える。とりあえず子供を産んでおいて、ナニーさんに任せっきりにしたまま、がむちゃらに働く?
ある研究者は、「教育の男女平等化が進み、歓迎されても、子育てとキャリアを両立させるには立ちはだかる実際的な壁について、正直なディスカッションがなされていない」と警告を発する。女性の「幸福度」を測ると、1972年と比べても、男性と比べても、現在の女性の「幸福度」は落ちてきている。

著者は、私たちがよく耳にする「半分だけの真実」について書いてある:
ー決心があれば、努力をすれば、両立は可能だ。(両立できなければ、努力が足りないってことか?)
ー理解ある人と結婚さえすれば両立は可能だ。
ー「順番」に気をつけて、子供を産むタイミングさえ間違わなければ大丈夫。(しかし、30代後半や40代前半で産むと、まさにキャリアを最高に伸ばすべき50代で、子供たちがティーンエイジャーとなり、子供たちと時間を過ごすのが、重要な時期と重なってしまう)

実際に、うまく両立できている人もいるが、それらの女性を見てみると、IQが150以上の本当の天才であったり、つまり、一般女性が真似できるようなものではなく、しかし、「ほーら、頑張ればできるでしょ」と安易なメッセージを一般女性を受けるばかり。。。

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。。。と、非常に興味深いことが書いてあるのですが、やはり、もっと政策立案者や、パワフルな会社のトップなどに、意図的に女性を増やしていかないと、社会は変われないのではないか、と思います。でも、それらの女性が、もし家族を欲しいと思った場合、どうするのか?進んでいるようで、矛盾も多い、そんなアメリカ社会の今を、正直に、うまく描いていると思います!!!

これを、知り合いのNPの方に送ったら、素敵な返事をいただきました。彼女は、現在は休職して、月に数回per diemとして働くのみで、ほかの日は子育てに専念されている方です。アメリカに住んで、日本人のダンナさんと暮らしています。彼女の許可のもと、メールをコピペします:

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Why women still can not have it all, 2人のちびモンスターがばったん、がったん、ぎゃーぎゃーしている隣で、ほんとうに興味深く読みました。私はキャリアをつもう!と考えたことはないけれど、やはりNPの仕事もやればやるだけ面白いし、勉強することはたくさんあるし、そしてなんといってもとてもDemandingな仕事には変わりありません。記事を読みながら、そうかあ、今後15-20年のスパンで育児と仕事の両立を考えていかなくっちゃいけないんだなあ、と思わされました。私は子供が小学校に入ったらもう仕事に打ち込んでも良いかも、と考えていたので…甘かったです。

私の母(数学教師)はそれこそ、1960-70sのWomen's Live (ウオーマンズリブ?)の世代で、子育てを理由に仕事ができないなんて!という感じで、父もそれはもう家事から育児まですべて平等にやってる家でした。でもその両親が子供(私と妹)が大人になったときに母が言った事…「父さんの一番の業績は2人の子供をとっても素敵に育て上げたことだね。私はもっと子育てを楽しめばよかったなあ…いつも仕事と両方で忙しくって、あんた達がちっちゃいころのことなんかあんまり覚えていないし…」。なので私は子供が生まれてからほとんど家にいましたが、やっぱり仕事もしたい!

この記事を読んだ夜、夫と夕食後話し込み(白ワイン1本分)、彼いわく、「女性が社会進出なら男性は家庭進出しなくっちゃ、つりあい取れないでしょ。」そして、やっぱり今後20年近くはどんな仕事をしていても子供のことをちゃんと見て、近くにいなくっちゃねえ、大変だなあと二人でため息をついてしまいました。確かに会社や社会が変わるのも必要。そして少しずつ変わっているのでは、とは思いますが、いやはや、私たちが変えてかなきゃ、という気持ちを強く持ちました。改善が必要なのは日本も然り。来週から日本に行くのでそこらへんも見てこれるといいな。

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ね、素敵なメールでしょ?二人で仲良くワインを空けている風景が目に浮かぶよう(笑)。
日本でもアメリカでも、両立は難しい。(ヨーロッパの方が日本やアメリカより簡単そうですが、知らないのでおいといて。。。)
でも、女性も、(そして忘れちゃいけない!男性も!!!!!)キャリアを持ちつつ、家族(もしくは、シングルや子供の欲しくない人は、自分の友達や趣味などの人生)との両立を目指せるはずだし、目指すべきなんだ!両立を目指す(PURSUIT OF HAPPINESS AND BALANCE)を自分の人生における、まっとうな権利として、主張しちゃっていいんじゃないかな。みんながそう思い始めたら、社会ももっと変えられる。
犠牲が美徳、の日本文化を批判しているわけではなくて、犠牲を出してそれで自分&周りもハッピーならそれでいいんだけど、そうじゃない時代になってきている気がするから。

女性も、男性も、貪欲に幸せを目指そう。もちろん、学歴や給与の意味の幸せじゃなくてね。それは、好きな人を愛する幸せであり、自分でしかできない仕事をできる幸せであり、自分の信じる団体にお金を寄付したり、たまに好きーなことをする時間がある幸せ。
人間はより幸せな方が、お互いに優しくできるしね。


チーム医療維新!ウェブサイト

6/20 日経の夕刊に出た記事!

「看護師 活躍の場 広げよう」

特定看護師の広瀬福美さんが、医師の横で、患者への説明や、薬剤の変更、胃ろうの交換などを、介護老人保護施設でやっている様子。糖尿病外来でじっくり患者の声を聞く、特定看護師の福永ヒトミさんの様子など。みんな、頑張ってるなあ。

会員しか、読めないけどーー>
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFE1500Z_V10C12A6WZ8000/