credentialing:質を確保するためのプロセス

ブログをずいぶんアップしていなくて、申し訳ありません。

NPとしての仕事のほかに、入籍、結婚式準備、新仕事との交渉、新仕事のcredentialing(これについては下に書きます)、友達の4月の結婚式の準備(maid of honorと言って、花嫁の友達として結婚式直前のパーティーやディナーを計画しなければいけない。。。)、引っ越し準備&荷物詰め、原稿書き、そして、いろいろなメールのお返事などで、非常に忙しくしていました。

特定看護師についても、まだコメントをしていませんが、日経メディカルさんのブログに私の考えをまとめさせてもらうことになりました。まだ原稿も書いていませんが(笑)明日書いて、1週間後くらいには載るんじゃないかと思います、見てくださったら幸いです。

新仕事の「credentialing」についてですが、これは、NPや医師だったら、診察する資格があることを、その施設や、保険会社(診療報酬をくれる人たち)に証明するプロセスのことなんですね。

今回の書類は、35ページだったのですが、学校名、臨床訓練(実習)を受けた場所のリスト、今まで10年間に勤めた場所の名前と責任者、今まですべて取った資格の証明、CPR、認定試験結果、推薦状、今までの医療事故保険の会社名と番号、などをすべてそろえて提出します。その上、ニューヨークはニューヨークの特別の法律があるので、すべての医療従事者は「児童虐待」に関する特別コースをオンラインで受講して、結果を提出したり、ほかにもややこしいニューヨークのためだけのことをしなければいけません。

その内容が認められると、NYの保険会社から診療報酬を得る資格を獲得するわけです。大体このプロセスに2-3ヶ月かかります。もし、仕事を始めた時にcredentialingがまだ通っていなかった場合、私が診た患者のカルテに、すでにNYで診療報酬を受けている医師が私とともにサインをしなければいけません。でも、credentialingが通った後なら100%独立して患者さんを診られます。このような厳しい質を確保するためのプロセスを通すため、ドラッグ歴のある人や、医療訴訟が非常に多い人を、正式に雇う前に施設は知ることができます。(そして保険会社は、そのような人には診療報酬を払う気はないとはねつけることができます。)

ところで、新仕事の初日は6月21日に決まりました。結婚式が6月12日なので、あまり時間がないので、彼とハニムーンは行かないという予定です。ちょっと残念。でも、その代わりに、仕事を始めてから休暇が取れたら(一体いつになるやら?)香港に行って、中国式結婚式をあげて、彼の親戚一同に会おう、という計画です。ボリビアとブラジルは行きたいけれど(注:私の趣味)、それはハネムーンじゃなくても結婚後でも行けるでしょう。

日本のいろいろな動きは、興味深く聞いています。
このcredentialingがひと息ついたので、またぼちぼちブログを書いていきます。Patientlyにこのブログをチェックしてくださっている方、本当にありがとうございます。

緒方さやか


プライマリケアの勉強会に来ています

今日は、コネチカット州の首都、ハートフォードに来ている。家から車で50分、悪くない。ここで、プライマリケア医師&NP&PA用のCMEカンファレンスにお勉強に来ている。数千人の人がいるだろうか、ひどく大きなカンファレンスセンターだ。このようなカンファレンスで得た単位を提出しないと、NPも医師もPAも、免許を保持できない。(もちろん、看護師も同様だが、看護師は看護師用のカンファレンスに行っている。)アメリカの医療従事者の質を確保するシステムの一部である。カンファレンス代や、それにかかる交通費やホテル代も含めて、私は年間1500ドルをもらっているけれど、友達のNPに聞いたらみんな大体1000-1500ドルが相場のようだ。それも勤め先との交渉次第で決まる。

NPや医師やPAとは、免許更新のための単位に、どのようなことを勉強しているのか?と、興味ある方のために、参考までに、この一部の講義概要&メモを記しておこうと思う。(私がざっと訳しただけなので、拙い訳はお許しを)

*******
講義1
一見、健康そうな患者のCardiovascular assessment:Ankle Brachial Index (ABI) & C-Reactive Protein (CRP)について

内容メモ:ABIは一回測れば十分、ABIを測るべき対象は、70歳以上の人全員と、50歳以上で一時期でもタバコを吸っていたことがあるか、糖尿病を持っている人。特にclaudicationの症状がない人こそABIを測るべきなのに、現在保険は症状がないと払ってくれないが、それも変わってくるだろう。普通のCRPじゃなく、hs-CRPをオーダーしよう。カナダでは、ガイドラインにすでに入っている。アメリカでのガイドラインにはまだ入っていないが、intermediate riskの人びとにはすごくいいテストだ。LDLとはまったく独立したCardiovascular risk factorだ。LDLがいくら低くても、hs-CRPが2以上なら必ずスタチンを始めること。などなど。

講義2
プライマリケアで診る、膝と肩の病気

(ものすごく分かりやすくていい講義だった!何千人で、ズボンをまくって自分の膝やらを触りながら講義を聞いたのは、面白かった。)

内容メモ:ケーススタディーをふんだんに使い、どのようなpalpation & examをしたらいいか。それが陽性だとどういう病気(ACL injury, meniscal tear, OA, RA, goutなど)なのか。プライマリケアで一番よく診る肩の病気は、impingement syndromeである(私は、frozen capsulitisだと思ったが違っていた)。X線は滅多にオーダーしないこと。いつX線をオーダーするか(年齢高め、unable to bear weight more than 4 steps, etc これらのルールはOttawa Ruleと呼ばれ、NP講座で習ってはいたが良い復習になった。)すべての病気において、大事なのはrest, ice, compression, elevation&理学療法である。理学療法に行く時間がない患者さんには、そのようなエクササイズを教えたらいいか。MRIは滅多にオーダーしないこと。なぜなら医療費を使うと国全体の医療費が上がるからだ。オーダーして、新しい情報を元に治療が変わってくるようなら、MRIを考えてもいい。そしかし、大抵必要ない。X線には被爆の害もある。肩の関節注射&knee fluid aspirationは、プライマリケアでやっている人は少ないと思うが、チャンスがあれば習ってやるといい。比較的簡単だし、診療報酬も大きい。Orthopedic医がやる必要はない。

******
ちなみに、そのほかの講義のトピックス:

慢性の咳:すぐに分かる病気から複雑な病気まで
アメリカのプライマリケアの将来
プライマリケアにおける倫理(バイオエシックス)
大腸ガン健診におけるControversy
下痢と膀胱炎の治療  など

明日もいっぱい勉強するぞ!

新!チーム医療維新トップページ