エムスリーのチーム医療に関する記事

チーム医療の推進に関する検討会/NPなどの現状でヒアリング NPの制度化には意見割れる:2009年12月28日

厚生労働省のチーム医療の推進に関する検討会(座長=永井良三・東京大教授)が21日開かれ、NP(nurse practitioner)およびPA(physician assistant)らに関する日本国内の現状についてヒアリングを行い、次回以降の検討会から本格的に議論する方針を確認した。特に、NPについては、現行の保健師助産師看護師法の中で行うべきとする意見と、新たな職種とすべきとする意見に2極化された。
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[チーム医療] 医療クラーク導入により、医師負担も時間外手当も減少:2009年12月10日
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チーム医療の推進に関する検討会/武久会長 チーム医療は診療報酬で担保を 療養病床にも「医師事務作業補助体制加算」の保険導入を:2009年11月6日
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チーム医療推進検討会/看護師、薬剤師のチーム医療での役割をヒアリング 「制度か、意識か、数か」 課題を洗い出し:2009年10月16日
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NP:医療者と患者の意見を比べると?

日経メディカル(医療従事者)と日経ビジネス(患者)のアンケート結果を比べるというとても面白い企画が起っています!
木村 憲洋さんによる「患者の9割は、看護師の業務範囲の拡大に賛成」の記事。
その前回の、「看護師ができる医療行為を拡大すべき?」
にも注目。

特にコメント欄の、患者の意見がとても興味深いです。

日経メディカル連載2&3

私のNP生活の連載2&3が日経メディカルに載っています。
興味のある方はぜひ読んでみてください(登録必要、医療関係者である必要はなし)!

連載2
診察を待つのにウンザリした患者の仕返し

連載3
NP学生時代の無保険者クリニックでのボランティア体験

ハイチへ行かないことに

結局いろいろな人と電話で話したりして、日曜には行く準備までしたのに、熟考の末、ハイチに行かないことにしました。
ER経験のない私でも役に立てるか?という疑問もあったけれど。。。それでも行った方が、絶対誰かのためになれるんだけど。。。
とても難しい決断だった。お金を寄付するだけでは、自分はできるだけのことをやっていない気がして、とても罪深いような気持ちになるのだ。でも今は、大事な人々がいて、心配をかけたくなくて、長生きしたくて、アスベストを吸いたくもないし、くだらないそんな個人的な理由で、アメリカにとどまり、ハイチへの医療チームには参加しないことにしました。
*SIGH*

ハイチへの医療チーム

友人の医師から電話がかかってきた。「ハイチに行かないか」
別の友人がまとめている小さなNGOが、製薬会社に寄付をもらって、医療従事者を数人と薬などを持って数日後にハイチに行くという。多分1週間だけでいいという。それでも救える命は多いという。
ハイチにはHIVも多く、多分9/11の時のような灰の影響が心配だ。治安もよくないという。でも、行きたい。行くべきだと思う。ここ数日ハイチのことばかり考えてきた。フィアンセに反対されるだろうか。今夜話してみる。

NPに関する法律サンプル!

日本の方に、「NPに関しては、政府レベルで法律があって、細かく決まっていない部分を州レベルで決めているのか」と聞かれました。

いえ、実は、州レベルの法律しか存在していないのです。

(看護師も医師も、同様だと聞いています)

アメリカは、政府VS州の自律がせせりあって来た歴史があるからか、専門職に関しては、州に任されているわけですね。

ただし、診療報酬に関しては、メディケイド(65歳以上の人の保険)が関係してくるので、全国レベルで法律ができています。1998年には、NPの行為も一律診療報酬が支払われるべきだという法律ができています。(ただしそれが、医師と同額か、医師の85%かということは、州ごとに決まっています。)

さて、次に、私の知っている範囲で、ニューヨーク州とコネチカット州の例について具体的に書きます。ほかにも具体例を読みたければ、各州のnursing boardのウェブサイトに行ってみてください。


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A. ニューヨーク州

ニューヨークでは、NPが働きたい場合、

1)医師と「協力している」という証明書を州に提出する必要がある。
2)NPと医師との「協力同意書」(COllaborative Agreement)を書き、二人ともサインしなければいけない(これは提出しなくていい。施設で置いておく)
3)「プロトコル」に使用するという教科書をリストから一つ選び、それを選んだか州に報告しなければいけない

このページにNPのライセンスに関して色々書いてありますが、特にここを読んでみてください。詳しく書きますと:

1)に関しては、証明書はForm 4NPと呼ばれていて、このページからダウンロードできるので、参考にしてください。
2)に関しては、Collaborative Agreement参考例がここからダウンロードできます。ちなみに、私の最初の勤務先とのCollaborative Agreementも、添付しておきます(3ページです。見られるといいんだけれど)。
3)は、本当に適当に、「この教科書をプロトコルとして使う」と、Form 4NPに書いて提出するんですが、みんな適当に選んでます。本当は教科書をプロトコルとして使ってはいませんが、そういう法律なんで。

ちなみに、このウェブページに書いてない細かいルールも実は存在していまして、NY州のNPライセンスについて問い合わせたら、そのルールとやらを色々メールで送ってくれました。それは添付すると重くなるので別に送ります。そのルールには、例えば、「1人の医師は、5人以上のNPの協力者として登録してはならない。ただし、その5人以上のNPが、医師と同じ設備で働いている場合は、例外とする」と書いてあります。要するに、一部の医師は、NPとの「協力者」として登録し、難しい患者の相談にのったりすることで、NPからお金をとってアルバイトとしている人がいるのですね。ただし、あまりその「協力」というか監視というか、そのNPの数が多いと目が行き届かないだろうということで、4人以下となっているようです。


B. コネチカット州

コネチカット州では、もっとずっとリラックスしています。法令はここからダウンロードできまして、医師との協力の部分は、1ページ目の真ん中あたりに出てきます。

1)のような証明書を州に提出する必要はありません。
2)Collaborative Agreementは、書くように、とあります。
3)プロトコル教科書の指定の必要はありません。

そのほかのコネチカット州のライセンス情報などは、ここから読めます。


患者さんによる入院記


素敵な、患者さんのブログを見つけました。
「入院の心得」とか、医療者の魔法の言葉、とかを書いているの。いいですね!
http://official-inomata.net/


中国人らしくあること

ほとんど日記化している、この「ブログ」カテゴリー。
恥も外聞もなく、お気楽な内容で書き続けてしまいます。

最近、フィアンセの母親が、「私の息子は中国人らしくなくなっている」ことで実は、悩んでいることが判明。早く中国か香港に帰って、長男の長男らしく一家のリーダーシップを取って。。。とのことですが、それをすると私のキャリアが(汗)。NPという資格は香港にtransferできないので。彼がアメリカで働いてくれているのだけれど、それですごく落ち込んでいるらしい。

毎週、何回も親戚で集まってご飯を食べて、毎年親戚旅行みたいなこともしている、ばっちり仲のいい家族は、素敵だけれど、私が香港に住んだあかつきには慣れるのに時間がかかりそうだなー。広東語しゃべれないし。そんなハードコアな家族って、日本と違うから、文化の違いもあるし。

それに私たちが子供を生んだら日本人と中国人とのハーフになるわけだけど、
姓は中国人の名字なので、名は日本人にしたい。と彼には言ってある。できるだけ文字数がながーーーーーくて、明治を彷彿とさせるような名前がいい(笑)

でも、ちゃんと日本人の名をつけさせてくれるだろうか(くだらない悩みだけれど)。英語と広東語と北京語を教えたら満杯で、日本語はしゃべらない子になってしまうかもしれないけれど、せめて、名前だけは。

でもいずれは香港か日本に行くでしょう。10年後か20年後かはまだ分からないけれど。だから待ってくれ、お義母さん!!

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ところで、関係ないですが、アメリカの郵便システム、地に落ちてます。
12月10日に出したホリデイカードがまだ祖母のところに着いていない模様。ほかにも、小包が届かなかっただの、家に間違った住所の郵便が来るだと、聞くようになってきました。日本の出版社の方からの封筒も、とうとう届かないまま。。。

不景気になって、目に見えるように質の落ちる郵便局っていうのも、ちょっと面白いですね。

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昨日の夢は、桐朋女子時代の友達の夢でした。びば桐朋!

今日の患者さん

やはり祝日が終わったからか、一気に増える患者さんの数。そして、ドタキャンや、No show(予約があるのに来ない人)が激減。今日は全員予約の通り来て、大忙し!でした。といっても、15分に1人なので、日本と比べたら贅沢かもしれないけれど。。。

「どういう患者さんを診るんですか」と聞かれるので、今日見た患者さんの例、参考までに、覚え書き:

ー70代女性、高血圧と、記憶力低下と、めまい。(いやはや時間がかかった)
ー50代男性、アルコール依存症と、高血圧。
ー60代男性、Shoulder replacement surgery pre-operative consult。
ー90代の男性、「耳が悪くなった」という主訴、耳垢の洗浄。
ー40代女性、統合失調症、COPD, 肺炎で退院した後のフォローアップ。
-60代女性、Complete physical exam、高血圧、pre-diabetes。
ー60代女性、高血圧、リウマチ、hyperlipidemia.
ー60代女性の、右の上腕の痛みx5ヶ月。(肩や肘は全然痛くなくて、上腕のlateral sideだけ痛いというが、強く押しても痛みはない。一定の時間動かしていなくて、その後に急に動かすと特に刺すような痛みだという。見た目も問題ないし、ROMもFULLだし、スポーツも趣味も職業も関係ないし、Statinを飲んでいるわけでもないし、????????はっきり言って、分からない。neer's test negative, some pain with empty can test... 残念ながら、整形外科医に紹介した。)

などなど。


サバイバー患者さん

今日は93歳の患者さんが来た。
osteoarthritisと高血圧以外は健康そのもの。家族は全員亡くなって、一人きりのクリスマスは辛いと言ってはいるが、鬱病などの気配はない。身体は健康だけれど、わざと時間を取って長めの診察をした。(次の患者さんをちょこっと待たせちゃたけれど。)多分、寂しいのだ。そして多分、おしゃべりすることが元気のもとだものね?

そのことを今日、NP友達と話していたら、彼女のすごい「サバイバー」患者さんについて教えてくれた。80歳後半で、ホロコーストの生き残りのポーランド人の男性。バケツの上に立って、首には縄が絞められたまま、「軽い首つりの刑」を3日間されたり、あわば銃で処刑されるところを偶然邪魔が入って助かったりした。キャンプから解放された時、180センチの身長に体重はなんと40キロだったこと。

家族は残らずキャンプで殺されて、戦争の後に一人旅をして、とうとう自宅に着いたら、知らぬ男が住んでいて、「ここは私の家だ」と主張したら、撃たれそうになったこと。そしてアメリカに移住したこと。

そういう患者さんが、いろいろと近所に住んでいるが、どんどん年を取っている。ニューヘイブンのユダヤ人センター(社交ダンスの催しものに行ったことがある)では、そういう人たちの語る話がポスターになって貼ってあった。

ちなみに、上の患者さんは、学生たちに自分の体験を語ってまわるボランティアをしていると言う。でも、体重が落ちて、食欲もなくて、あんまり最近元気はないらしい。

日本でも、戦争を直接知っている世代の人々がどんどん年を取ってきている。でも、みんながみんな、世間に向けて辛い時代を思い出し語りたくないんだよね、それも個人の自由なんだけどね、と祖母を見ていて思うけれど。でも、語ってほしい!

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この真冬のさなか、「韓国戦争兵」「ベトナム戦争兵」看板を掲げて、国旗のついた帽子をかぶって立っている(もしくは車椅子に座っている)ホームレスの人たちは、すごく多い。そして、完全に雑踏に無視されている。

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話すということが、癒しになることは明白なのに、なぜそのような機会が与えられないことが多いのだろう。せめて患者さんが話したい時は、(時間の許す限り)聞いてあげたい。道の人々にも話しかけたい。話を聞いてみたい。言うが易し、行うが難しではあるけれど。

12月14日医療タイムス

ちょっと、遅くなって、去年(!)の話となりますが、12月14日の医療タイムスに
1)チーム医療に関する検討会の記事(医療クラークや助産師外来について)
2)草間先生のインタビュー記事(日本看護協会との軋轢は予想していた、などなど)
が出ています。医療タイムスを読める方は、ぜひご覧ください。