スキルミクスの記事(週刊医学界新聞)

週刊医学界新聞において、「我が国における看護師と医師のスキルミクスを考える」が掲載されました。

記事全文を読む

International Council of Nursingのpresidentである南裕子氏と、国立病院機構の理事長である矢崎義雄氏による大物対談である。

看護師の役割の拡大の具体的な方向性について語られている。

「現在の看護師は責任を取るという立場での教育を受けてきたわけではありませんので,必ずしも今以上に責任を負う立場になることを望んでいないということが調査で明らかになりまして」というところを読むと、うならずにいられない。

裁量権に責任も伴うのは当然のことであるが、今の看護師はその準備ができているのだろうか?


チーム医療維新トップページ





医療学会の抄録 執筆中

6月の長崎で行われる日本医療マネジメント学会用の抄録を書いています。
下書きで、個人的に書いたものなので、公開しても著作権は大丈夫だろう?
てなわけで、下のがそうです。
興味深い発表にできるよう、今からデータを色々集めています。

******
1500字


2007年12月の厚労省医政局長通知「医師及び医療関係職と事務職員等との間等での役割分担の推進について」が発表されたことで、業務分担に関する議論が高まった。チーム体制で患者をケアするためには、医師と看護師という単純構造では間に合わなくなってきている。また、医師不足を背景に、ナースプラクティショナー(NP)という上級実践看護師の導入に期待が高まっている。
NPとは、専門の教育を受けた看護師で、ある程度独立して診療行為を行える。アメリカ、カナダ、イギリス、韓国などの各国に続いて、 NP教育がわが国でも大分看護科学大学において2008年に始まった。 加えて、 国際医療福祉大学、 聖路加看護大学などがNP講座を今年度開設する。
アメリカでのNP制度は1960年代に始まり、現在は家庭、老年、成人、 小児、 急性期、新生児、精神、ガンなどの専門に別れている。 看護学士号の後、2年間の修士号を終えた後、国家試験を受験し、各州で免許を取得する。平均給与は約81,060ドルと、 医師の約5分の1から2分の1である。
NPは処方権を持ち、医師の85%(カリフォルニア州は100%)の診療報酬で、医療を支えている。 従来はプライマリケア、特に医師偏在に悩む地方や都会のスラム街などで活躍してきた。医師と協力関係を保ちつつも、独立して診察し、州によっては開業権も持つ。NPの多くは特に複雑な患者は医師に紹介し、健康促進に重きを置いた看護哲学を活かした診療スタイルを持つ。
しかし、 NPの役割は、医師の監視下でできることを任されているうち更に発展し、近年はICUなど急性期で働くNPが増えている。これらのNPは人によって動脈ライン,胸腔ドレーン、緊急時の開胸などもこなす。特に、2003年に研修医が80時間労働に限られてからは、医療の質を保ちつつ人件費増加を最小に食い止める目的で多くの病院がNPを雇った。 彼らが医師と同等の質の医療を提供することはその後、多くの研究論文が証明している。
具体例として、ICU(集中治療室)、ER(救急診療部)、介護ホーム、プライマリケアにおける、医師とNP、そして看護師とのチームの組み方など、医療施設から取材したケースを紹介する。
また、米国では、NPと同様のNon-Physician Clinician(非医師診療師)として診療行為を行うPA(医師助手)も多く活躍している。2年前後の修士号を取得後、国家試験を受ける。 NPとは異なり医師会によってその教育が形作られたが、現在では、 PAとNPの役割や待遇は多くの地域で似てきている。
米国でのNP制度は、CS(患者・家族の満足)、DS(医療機関の満足)、ES(職員の満足)の観点から見て成功したと言えるが、日本にも適用できないものだろうか。NPやPAの発展の背景にあった米国の医師偏在、医療の高度化⋅専門化、プライマリケア医不足などは、現在の日本の現状と似通う点もあり、国民の変化を求める声は強い。
これらの「専門の臨床教育を受けた一部の優秀な看護師」たちが医師、看護師、そしてコメディカルと協力し、頻繁にコミュニケーションを取りながら患者を診ていくことで、医師にアクセスの難しかった国民に医療を提供し、信頼を回復するような医療体制を築くことが考えられる。
しかし、医師以外にかかりたい患者はいるのだろうか? 研修医の教育する場はどうなるのか? NPやPAによる医療事故の責任は誰が問われるのか。
米国でも問われたこれらの疑問を検証しつつ、NP、PAなど、どの職業モデルを現在の日本で具現化するべきか、これからますます高まっていく議論に、アメリカから一石を投じたい。


「ダイエットはいやだから手術にしてください」

先週もどかしい出来事があった。

30代後半の男性の患者さんが来た。来院の理由は、体重を減らす手術をしたいこと。体重が200キロ近く(推定。うちの体重計は300パウンド、つまり160キロまでしか計れない)身長が5ft5inch(165cm)なので、BMIは60を超えている。
病歴はなし。


まあ、そこまでは普通なのだが、
とりあえず診察すると、血圧が高い(146/82)ことがわかった。
心電図や心音などは正常。

そこで、体重を減らす手術の専門医の電話番号をあげ、手術は保険が払うのが難しいこと、保険が払うためには、6ヶ月以上栄養士にかかり、運動もしても体重が減らなかったことを示さなければいけないことなどを説明した。
歩く運動や、水泳、そしてカロリーの説明をし、ダイエットのパンフレットまであげた。

また、コレステロールと血糖値などを調べるため、血液検査にも送り出した。

また、1回血圧が高いだけだと「高血圧」の診断にはならないので、1週間後にまた来てもらった。

1週間後に来た彼の血圧は、やはり高いまま。
血液検査を見ると、空腹時血糖値が106と、Pre-diabetesの値であった。

「手術医に電話した?」
と聞くと、
「忙しくてまだ電話してない」
との答え。

「歩くのは始めてみた?食べるものには気を使ってみた?」
と聞くと、大きくため息をついて、

「あのさー、正直に言うけど、運動とか、好きじゃないんだよ。多分、絶対しないと思う。ダイエットっていっても、ぼくの彼女は料理がすごくうまいしさ。だから体重減らす薬か手術がいいんだけど。」

「でも、手術は保険が払うまでにだいぶ時間がかかるだろうし、保険がカバーしないこともあるし、手術も薬もいろいろ副作用があるし、ダイエットと薬を一緒にやらないとあまり効かないのよ。あなたは、糖尿病ではないけれど、血糖値が高いから、今からダイエットや運動をすれば、糖尿病になるのを予防することができるかもしれないのよ。」
と説明すると、

「え!血糖値が高いの。それなのに薬くれないんの。ぼくが糖尿病になったらどうするんだよ。」との返事。

「Pre-diabetesでの薬の使用は、色々副作用もあるし、その使用については是非が問われているの。(metforminのことです)だから、まず運動とダイエットをして、3ヶ月後にまた計ってみましょう。今は、血圧の薬をスタートするから、一気にふたつの薬を始めない方が腎臓にもいいと思うの。(lisinoprilを処方する予定で、こう言いました)」

(注:この患者さんは多尿などの自覚症状がありませんでした。次のステップとして、2hour oral glucose tolerance testでさらに詳しく糖尿病か否かを調べる手もあるが、これは時間がかかるので大抵の患者さんはいやがるし、初期の糖尿病か、pre-diabetesかの違いがわかったところで、対処法は同じなので、私は3ヶ月後にもう一回空腹時血糖値とA1Cを合わせてチェックすることが多い。その再診の際、食後血糖値もオフィスでチェックする。ちなみにA1Cは決して診断には使うなと長年言われてきたが、診断の参考にしてもいいというニュースがつい2週間前に発表されたばかりだが、まだAmerican diabetes associationは正式に決めていない)

そうしたら、彼の反応は、

「えーっ だから運動は嫌いだって言ってるじゃないか~」

ってな感じで、とほほ。。。

体重減らす手術(Gastric bypass, lap band など)をしている人は、ものすごく増えている。結果、痩せすぎて危険になった患者さんもいるし、毎日吐いている人もいるし、全然痩せなかった人もいるが、私が見る限り大体においてかなりみんなハッピーである。しかし、医療費が非常に高く、(保険がカバーした場合、患者の払う額は微々たるものだが、医療費全体への影響は大きい)また、リスクの伴う手術を考える前に、運動やダイエットをしようとしない患者さんが多く、もどかしい気持ちを覚える。

そんな他人任せで、気軽に手術という手を選んでいいのだろうか。。。

悩む日々だが、彼が手術へアクセスしたいのはもちろん助けなければいけない。

ふう。

日本でもこういう患者さんっていっぱいいますか?



*****

余談だが、ラジオで、メトリックシステム(キロとメートル)を取り入れましょうと世界的に取り決めた時に、従わなかったのは、ミャンマーと、アフリカのどこかの国(リベリアかな。忘れた)と、アメリカ合衆国だったらしい。

アメリカの頑固な自分第一主義なところがちょっとわかる、エピソードですよね。

新生児NPエッセイ:名前の重み

新生児NPとして活躍するエクランド稚子さんから、下のエッセイを投稿していただきました。
医療従事者として、家族のことに踏み込まないようにしている普段の「プロフェショナリズム」を、あえて踏み越えたことで、築かれる信頼もあるのですね。

*****
(以下、エクランドさん)

24時間当直を終えて帰途につく、ルイジアナの西北部にある病院から家までは80マイルのハイウェイドライブである。なぜか疲れているはずなのに
東西へ走るこのハイウェイを東へ向かって走り出すと昨日の朝とは違う色の日が昇っていた。眠気が吹っ飛んでNNPである、私があっという間に母親へと返信するかの様に 出迎えに飛び出してくる、息子の顔を思い描きながら、家へ着いたら何をしようか、などと考え始めたのである。

昨夜は面白い経験をした。夕方、産科から電話が入り、後1日で30週という母親が高血圧で、ひょっとしたら緊急で帝王切開になる可能性が高い、と連絡が入った。もう一人のNNPが忙しそうだったため、私は、インフォームドコンセントを頂くために産科のフロアへ向かった。30週という事でどんな状況になるのか、是非,話を新生児集中治療側から聞きたいという依頼が入っていたのだが、
急ではないと言われていたため、夕方院内が落ち着いてから、と思っていたのだ。血圧が180、から210へとあがってしまい、薬の効果がないというわけだ。

部屋に着くと、母親が横たわるベッドの横で陽気そうな父親が座っていた。状況がいま一つつかめず,陽気なのか、母親の心配を最小限にするために、一生見目に陽気に振る舞っているのか、といった思いがよぎる中、部屋へ入って自己紹介をし、新生児集中治療専門のNPであると語りかけ。母親がにこっと笑た。
そして,一言、今日うむことになるみたいです、と。30週の児がどのような治療を必要とする可能性があるのかを蘇生時に意識する事柄順に一つ一つ説明しながら 二人の表情を観察していた私は、あまり治療について関心が無さそうな態度を示す二人に少し心配な気分にさせられながらも、数ページあるインフォームドコンセントに一つ一つ サインをもらうと質問がないか問いかけた。関心がないわけはないが、何か気が散っている、そんな感じだった。患者さんには教育レベルも様々,経済的な背景も多様で家族の社会文化的な背景が大きくこういった状況で行動や表情に現れる事は随分見て来ているので少しづつ 吸収していってもらえばいいのだと自分に言い聞かせて 明るく対応を続けて、質問がないかをもう一度だけたずねて、NICUの準備状況をみに戻りますといった。

父親の横に座ってじっと話を聞いていた若い女性が、母親の妹という事だったが、質問があると大きな笑顔で口を開いた。“We have not decided his name, we need your opinion!” はあ?

名前が決まっていないから、そのことで聞きたい事が有るという事で一瞬なんと返答したらいいのか迷ってしまった。”We don't’ know which sounds better, Carson Myron Jones or Myron Carson Jones?? “ (プライバシー保護のために名前は多少変えてあります) 実はこれは、よくある悩みではあるのだが、ファーストネームとミドルネームの位置を決めかねている。ということである。

私の最初の答えは、“家族の大切な事に意見させてもらう資格は私はもっていないのよ“ であるが。母親、父親、母親の妹そろって、”Yes, you can help us, please, just tell us which sounds better”.
と、どちらが初めに来ると、名前としての響きがいいかと、懇願してきたのである。

初めてあまりそれまで、関心を示さなかった母親の顔に深い思いが見えて来て、私は、はっとしたのである。名前の決まって言いない息子の事をなぜか他人の様に感じていたのだろうか、名前が決まったらもっとこれからの事が現実的に感じてもらえるだろうかと。私に取ってどちらが聞こえがいいかは、躊躇する問題ではなかった。Carson Myron sounds impressive to me. I can just picture him as a grown man, signing a million dollar check as Carson Myron Jones!!!
と私は答えた。なぜとっさにそういう返事になったのかは、今もわからない。大人になって彼が、ミリオンドルのチェックを書いて、格好よくCarson Myronと、サインしている様子が目に浮かぶわ。Cから 始まって、最後をSで締めくくるまとまりのある、しゃれたサインを想像したのである。父親がルイジアナ州のフットボールチームのシャツとキャップをかぶっていた事からそういう発想になったのか、父親、母親がかなりきらきらと沢山ジュエリーをつけている方たちだったからそう思ったのか、今もよくわからないが、その私の意見をすみに座っていた。おばあさんらしい女性も含めて大拍手で聞いてくれたのである。

父親は、フットボール選手になってくれるかもしれない、とうれしそうに笑った。家族をみんな、これだけ心配させて生まれてくるからには、きっと立派になってくれるね、と家族中が盛り上がってしまったのだ。私も急いで戻らねばと思いながらもこの黒人の家族の幸せそうな雰囲気に酔いそうだった。

その日、ちょうど一時間後帝王切開で元気にカーソンは生まれて来た。バブルCPAPという呼吸管理法で鼻に、チューブを当てがって、NICUへと運ばれた。呼吸の様子を観察しながら名前を決めてしまったという重みをずっしり感じてNNPの業務としては名前つけは、初めてだったな などと、思わずに居られなかった。けれど、それが家族へは 医療ケアの一部として、大変喜ばしく受け止められたのかもしれない、複雑な物を感じた。

元気に育ってほしいと思う。いつかフットボール選手になってくれるかな。


チーム医療維新トップページ
エクランドさんの他のエッセイを読む

救急診療部で働くPAの毎日


ジョージア州でPAとして活躍するノール玲子さんから、メールをいただきました。
救急診療部 で働くPA の毎日について書いていただきました!

仕事場の写真も送っていただきました。
青のScrub(スクラブ、という。病院で着る服)はノールさんです。 黄色のScrubを着ているのは NPのラネー ウィリアムスさん。 


************
(以下、ノールさん)

はじめに

私は結婚してアメリカに来ました。アメリカもさやかさんと同じくらいで 19年です。 PAになって3年目、卒業後から ER (救急診療部)に勤務しています。

PAになった経緯

医師ではなく PAを選んだ理由は、 個人的ですが、 子供が2人いる事と主人の前の仕事は 転勤が2年半ごとで、 医大に行く事は、 転勤の為に 難しい事、そして、やっぱり、日本にPA・NPがなく、それを 日本に紹介したい、できれば、日本でのPAのプログラムを作るお手伝いしたい。 こういった理由からでした。

最初に EMT(Emergency Medical Technician、救急隊員) として 3年間 レスキューをやっていました。その後、主人の転勤で沖縄に行き、そこにある軍病院のERでEMTとしてボランティアを3年やった後、 Univeristy of West Georgia(西ジョージア大学)から 生物学の学士で卒業しました。 その大学の時に PA学校の受験前の必須科目は取っていたので、 GRE(全国統一大学院入学試験)を受け、 その後、 Alderson-Broaddus College(アルダーソンブローダス大学)を受け、3年間のMasters Of Physician Assistant (PA修士号)を終えました。 
アルダーソンブローダス大学 のPA プログラムは 1年目は 基本的な Gross anatomy (解剖学), medical physiologyなど。2年目は 専門科、(外科、小児科、救急医療など)とクリニカル(臨床トレーニング)の半分半分。3年目は Clinical rotation(臨床のローテーション)でした。 
その後、国家試験。州のライセンスの申請。 
卒業後から、Hospital previlege(病院で働いていいという許可)がおり、仕事に入るまで、約3ヶ月かかりました。

救急診療部 で働くPA の毎日

ER(救急診療部)の仕事は、12時間勤務で 朝勤、夜勤、Fast Track(軽症者コース)すべてこなします。

まず 軽症者コース、Fast Track(うちの病院は Express Careと呼んでいます)の事 お話しますね。 Fast Trackは PAかNPの一人で 12時間勤務です。 ERの端っこにあるのですが、8ベッドで、診る患者は 切開排膿とその再チェック、簡単な 裂傷, 風邪、気管支炎、簡単な骨折、歯の痛みなど簡単なものは全部 来ます。(たまに トリアージナースの間違いで えええ?!と思うような患者も 来ますが・・・・(笑))。

多いときは 40人以上診ます。 もし、医師のケアが必要となったら、EMの医師(救急医)に ケースプレゼンテーションに行って、患者を受け渡しするか、医者とCollaboration(協力)しながら、その患者をケアします。

 また Main ER(メインの救急救命室)の方は 27ベッドで、 腹痛、肺炎、トラウマ、 敗血症 などなど、いろんな患者さんを 診ます。うちの病院は PA/NPフレンドリー で PA/NPがかなり自律しています。 入院が必要になった患者は EMの医師に ”この患者さん、<診断>で 入院させるから”と言うと ”あ、そう”って それくらいなもんですが、医師には 頼んで、少しだけでも、その患者さんの部屋へ、 顔を出してもらうようにします。 そして 自分達が、患者のプライマリケア医か病院医と話し、Admission order(入院時の指示)も自分で書いて、EM医師に 見てもらって、Co-sign(隣にサインをすること)してもらいます。
 
 また 自分達の能力以上とみなした患者は、 医師と話して、受け渡しするか協力 しますし、 4ヶ月以下の赤ちゃん、胸痛、心筋梗塞、脳梗塞、心停止 は 医師が診ます。 Main ERの方は、随時、医師2人にPAもしくはNP1人の計3人 ですが、明け方3時から 医師とNP/PAの2人きりになるので、 心停止やトラウマの患者さんが 同時に 二人以上来る場合は、Hospitalist(病院医)の先生かTrauma surgeon(外科医)が来るまで、自分達がケアします。
 私が仕事をしている先生達は、PA/NPのことをよくわかってらっしゃる方が多く、PA・NPとして仕事するには いい場所です。
 
勤務状況

ER勤務は 週に何日と言うのは、まちまちで、12時間勤務で、1ヶ月で、13-15日仕事です。 最高で 4日連続勤務ですね。4日目は かなりへばってます。体力かなり使います。

無給残業ということは ないですね。 うちの会社は 仕事した分 お給料でます。(ERと契約しているNP/PA に優しい会社です)。

(緒方注:ノールさんは、病院で働くのでなく、病院が使っているNP/PA派遣会社からお給料をもらっているようです。このような雇用形態は、看護師でも、NPでも多いです。医師では比較的少ないと思いますが。)

PAとして やりがいを感じること

医者と違い、 できるだけ、簡単な患者を診るので、患者さん、家族との時間が 医者よりも、少しだけ、長く過ごせます。 その分、患者さんは 喜ぶし、PA/NPに 診てもらっても、満足なさってるみたいですね。 その時に、”話聞いてくれて、ありがとう。 あなたが 私の先生で、診てくれてよかった。” この一言聞くと、1日中 笑顔になれます。

***********
(以下、緒方)
最後のやりがいについては、全く同感です!

PAの仕事などについて、ノールさんへの質問などがある方は、 teamiryou@mail.goo.ne.jp までメールしてください。

チーム医療維新トップページ
米国PAについて(カテゴリー)

PA歴史年表ーどうやってPAの教育と在り方が形成されたのか?

PAの歴史を知るには便利なPA年表を、慶應大学院健康マネジメント科の学生のR.E.さんの卒業論文から提供していただきました(ありがとうございます!)。一部NPの情報も入っています。

ぜひ、下のダウンロードのページから、「PA年表」をクリックしてみてください。
ほかではなかなか手に入らない情報が、わかりやすくまとめてあります。見るためには、PDFが必要です。

ダウンロードのページ

ベトナム戦争に、医師不足という背景の中で、PAを育てていった医療従事者(医師)がいて、発展していったのですね。
医師会や、米国科学アカデミーがPAの教育に関わっていくところが、大変興味深いです、

また、日本にも医専があった、とも書いてありますね。Rさんの論文を読むのがとっても楽しみです。

本当に貴重な情報をありがとうございます!

ダウンロードのページ


チーム医療維新トップページ


NPは2015年までに博士号になる?!

Doctor of nursing practice(DNP)=看護臨床博士号

5年ほど前に登場したばかりのDNPですが、2015年までには、全てのNPになる人はDNPを取らなければいけないと、看護学校協会は宣言しています。

要するに、DNPがNPになるための「最低学位」となるわけです。

取ってない人は、"they will be grandfathered-inn" 
要するに、取ってなくてもNPとして全く問題なくNPとして続けられます。

NP学校ランキング一位のワシントン大学院ではすでにNPコースは博士号で、修士号のコースはなくなりました。これを真似する学校がどんどん出てくる模様です。

DNPプログラムの多くは1-2年くらいで、授業と、現在働いている場所での労働を「実習」として、研究も入れたものが多いようです。

また、アメリカではacademicな博士号の多くは学費がただで生活費が支給されますが、 academic でなくprofessional学位なので、かなり高い学費は当然自己負担です。

現在、DNPを持つNPは1%以下。

DNPに関しては議論が未だに多くあり、反対派も依然として存在しつづけています。

反対派の意見:
ドクターなんとか、って呼ばれてもNPだなんて、患者がますます混乱する。
博士号を取るとNPの給料自体が上がり、医師もNPも雇うことのできない貧しい診療所などが出てくるかもしれない。本来のNPは、医師のいない、行きたがらないところで活躍することが多いので、それを変えるべきではない。
NP博士号の教育内容は定まっておらず、学べることが少ないのではないか。

賛成派の意見:
NPは、医療と違う、心身一体的な治療を施すが、それは医療とアプローチが違うだけで、高度な知識などが必要なのは同じである。だからNPは医師と同じくらいの期間の教育が必要だ。
NPの地位と給料が上がる。
現在の医療の進歩と複雑化において、NPの教育も格段にランクアップする必要がある。


ウィキピディアの説明(英語)



ちなみに、アメリカでは、薬学、理学療法など、多岐の医療分野において「Degree Creep」(最低取得学位がそろそろと上がっていく現象)が起こっていて、薬学などでは数年前から博士号が薬剤師の最低学位です。(ちなみに、大学を出てから、7年間の薬剤博士号を取ります。医師と違って、レジデンシーがない分、7年分学費を払うのが大変だと聞きました。)

私はちなみにDNP反派ですが、「今のうちに取っておいた方がいいよ!!!」ともよく言われます。そういうものなのかしら。時代の流れって。でも納得できていません。患者の混乱が一番心配です。

ちなみに、多くの学校で、DNPは修士号を持つ看護師なら取れます。要するに、NPでなくても、専門看護師(CNS)でもcommunity health nurseでも、自分の臨床内容に合わせてカリキュラムを組めるところが多いようです。

最低学位と言っているのはNPだけなので、NPを中心に論議が交わされることが多いですが。

参考までに、ワシントン大学修士保持者むけのDNPのサイト



チーム医療維新トップページ

PAの教育

ユタ州で胃腸科のPAとして活躍するYuki Rosenkoetter(ロゼンコエッター 由紀)さんから、下のようなPAに関しての投稿を頂きました。

救急救命士の資格を取り、医療現場で働きながら必要科目を取るというのは、PAく目指す多くの人がやることで、大変いいことだと思います。

また、日常の仕事の様子についてリポートしてもらいたいと思います。

****

PA PROGRAMはほとんどのところでは修士課程ということで、4年大学を卒業し、またPREREQUISITEという必要な授業を受けてから、APPLYできるようになっています。

私の場合は、BEHAVIORAL SCIENCE AND HEALTHの BS DEGREEをとってから、1-2年後、prerequisiteの授業 を 取りながら、EMERGENCY MEDICAL TECHNICIAN の資格を取り、そしてMEDICAL ASSISTANT として、クリニックでしばらく働いてから、APPLYしました。英語が母国語でなければ、TOEFLを、先に受けなければAPPLYできません。

PA PROGRAMもいろいろあって、学校にもよりますが、私が行ったUNIVERSITY OF UTAH PA PROGRAM(UPAP)では、PRIMARY CARE MEDICINEのトレーニングを強調していました。卒業後は国家試験を受け、そして州別のライセンスを取りPRACTICEを始めます。

国家試験も一度受けたら終わりというわけではなく、ライセンスを維持するためには、2年内に100時間のContinuing Medical Educationを受け、それに6年ごとに国家試験をまた受けなければなりません。

*****


以下、緒方

PAは、2年間の修士号を経て、国家試験を通らなければいけない。

卒業後、レジデンシー(インターン)をするのは3-4%とごくわずかで、多くは直接就職してON THE JOB TRAININGとなる。が、手術などの分野では、経験がないと雇ってもらうのは難しい。

修士号の前の学士はなんでもいい。ただし、学士の最中が、学士所得後に、必要最低限の科目は取ってなければいけない(生物A&B, 化学A&B, 有機化学 など、学校によって違う)。

多くの人は、社会人として働きながら、PAになりたいと決めたら、夜間のcommunity collegeなどでこれらの科目を取ってから受験する。(上のYUKIさんの記述も参考)



チーム医療維新トップページ

インフルエンザにはまいった

ながらくアップしていなかったサイトですが、今日いろいろやっているのは、インフルエンザからやっと回復したため。

先週の金曜日に突然の発熱と頭痛。いかにもインフルだ!インフル診断条件を満たしている!とうわごとを言いながらダウン。

そのあと、鼻のテストで見事インフルを確認。

NPの友達2人に電話をかけて、タミフルはどうしようか問題を相談。
副作用(タミフルのせいで風邪、というかAnother upper respiratory infectionになることもあるし、nauseaもあるし)と、タミフルへの耐性があるウイルスがすごく多いことと、私は本来は元気である(お年寄りだったら話は別だが)ことを考慮して、二人とも「タミフルは必要ない」との結論。

結局、Acetamenophen とNaproxenで、comfort careのみ。寝てばかりいたら48時間程度で具合がよくなりました。

しかし、彼氏が面倒をみてくれたのですが、「葛根湯を飲めば?葛根湯飲みなよ?」と。(彼は香港人。)
いつもは風邪で葛根湯と足湯のお世話になるわたしですが、「インフルエンザだって!葛根湯飲んでもきっと効かないよ!」と拒否。

だって飲まなくていいならあんな苦いもの、飲みたくないですよね?

ところが。

「え、葛根湯って結構おいしいじゃん」
「え?!」

横から、ハウスメートで同じく中国人のユエンが、「そうだよーぼく葛根湯大好き。別に美味しいわけじゃないんだけど、子供のころを思い出してほっとするんだよね。」

ううむ。

結局、葛根湯なしに、中国粥を何リットルも食べて、よくなりましたが。

ちなみに、私は葛根湯をふたつ持っていて、ひとつは日本で買ったもの。もうひとつは、中国スーパーで買ったもので、中国で買ったやつの方が何倍も苦くてパワフルな感じ。
一度、粉薬のように、口の中のお湯の上に振りかけて飲もうとしたら、むせて鼻を葛根湯パウダーが逆流してひどい目にあいました。

今思い出しても鼻腔が痛い。

やはり溶かして飲むのをおすすめします。






ガン専門NP/CNS学生ブログ新設!

新しいブログのご紹介です。
CNSとNP両方を3年間で取るコースで学んでいるKさんの新設ブログです!
授業の様子などがちょっとわかりますよ。
頻繁にアップされている模様。

ちなみに、この中で出てくる発砲は、そうです、わたしも住んでいるNew Haven。恐ろしや~~~

ナースいこのCNS,NP留学記

リンクのページは今制作中なので、そこにもブログなどをリストアップする予定です!

チーム医療維新トップページ

NP求人広告とは?

NPのメーリングリストに流れてきた、NP募集中の広告をいくつかコピーします。
ついでに、いらん!と思われるでしょうが私の独り言もつけておきます。

一つ目は、病院内の普通病棟のもの。
5年以上の急性期経験必須。
看護師として急性期の経験があれば、資格が急性期NPでなくて成人科やファミリー科(ともに、外来の訓練しか受けない)のNPでもいいや!ってところは多いようですね。

Position Available Nurse Practitioner
Medicine/Surgery Float
Variable shifts
A position is available for an Acute, Adult or Family Nurse Practitioner. In this position, you will have
the opportunity to practice in the inpatient setting, providing coverage to different services as needed
and be responsible for performing physical assessments and therapeutic and diagnostic procedures,
assisting with discharge planning; and coordinating patient care with other members of the
interdisciplinary healthcare team. Requirements include a Masters Degree in Nursing, NY State
Nurse Practitioner certification with prescriptive privileges plus a minimum of 5 years of acute care
nursing experience. Excellent communications skills are essential.

これは、心臓循環器科外来クリニック。できれば2年の経験求む、それもできれば心臓系の経験がいい、とあります。医師とコラボレートしながらも、独立して働けることが重視されています。
Nurse Practitioner
Outpatient Cardiology
8-hour Days
The Leon H. Charney Division of Cardiology of the Department of Medicine at New York University
School of Medicine is recruiting a full time Nurse Practitioner for our busy faculty group practice. The
desired candidate will have a minimum of two plus years experience in clinical practice, preferably
with a cardiology practice. Position involves patient care management responsibilities for adult
inpatients and outpatients in collaboration with the attending cardiologist. Duties include the
performance of histories, physical examination and psychosocial assessment of new and established
patients, the formulation and evaluation of the effectiveness of treatment plans, patient counseling
and management of outpatient clinical research protocols. Candidate must be able to work
independently and have excellent communication skills.
To apply, please email your letter of intent and resume to RNHires@nyumc.org before
January 30, 2009. before January 30, 2009.

下は、ファミリー科のNP、1年以上の経験必須。医療事故保険はクリニック持ち(当たり前だって!) 勉強のために1年間40時間(要するに1週間)はお休みを休暇にもらえる。(それも結構当たり前)
ライセンス代や処方ライセンス代はクリニック持ち(羨ましい)。
給与約900万円(プライマリケアで900万円は聞いたことない!すごく羨ましい!!!!)

えーっ よく見るといいなあ、仕事変えようかなあ、と今書きながら本気で思ってしまいました。
しかし、場所がマンハッタンから北に何時間か行ったところ。ハイキングで有名な危険な山があるけど、スキーもいっぱいあるらしいけど、今はイェールを離れたくない。

やっぱり今の仕事でいいか。大学院のローンを返すのには給料が高い方がいいけど、まあ、ゆっくり返していけばいいか。

FNP Opening
Family nurse practitioner needed for primary care clinic in upstate NY. At
least one year of primary care experience required. Clinic hours 8-5, M-F.
Full benefits with paid malpractice insurance. CME-40hrs of paid time off
per year. Professional cert. and DEA paid. 401K and 403B savings plans
available. Salary 90K

アメリカでも話題、日本の医療事故

大変残念なことですが、在米日本人医師の先生から「日本の医療崩壊がこっちの新聞に出てるよ~」と。


Injured Man Dies After Rejection by 14 Hospitals

(2009年2月4日、ニューヨークタイムズ記事)

これを読むと、マケイン派のリパブリカンの友達が「ほーら社会主義的保険制度はさんざんじゃないか。アメリカで良かった~」なーんて言ってるのが目に見えるようです。

く、悔しい。

アメリカだって最低限の治療だけして保険がなければ早く退院させられるだけじゃないか!!!映画シッコを見ろ~!

なんて、もちろん、両方の制度に長所、短所はあり、それをより良くしようと医療を考える方たちは頑張っておられるわけですよね。

とにかく、海外でも話題になっているというのは、日本自身がその問題にずいぶん注目しているという証拠。亡くなった方にはご冥福を、そして、これをきっかけにchangeが進めば、と願っています。

チーム医療維新トップページ



在米医師 本位田尚子先生インタビュー映像

イェール大学病院で働く、本位田(ほんいでん)尚子先生のインタビューをアップしました。
チーム医療維新のサイトの方からもリンクを貼ります。
アメリカの現場で働く医師から、NP PAのできること、NP PAと働いてみて、などの意見を聞けます。
ぜひ一度見てみてください。

お若く見えますが、ながーいレジデンシーも終え、アテディングとして働いてらっしゃるInternal Medicine & Pulmonary Medicine の先生です。

10分を超えてしまったので、2つに分けてアップしています。


本位田先生 NP PA談義 Part1

本位田先生 NP PA談義 Part2

私のたどたどしい日本語をお許しください。

緒方さやか

チーム医療維新トップページ